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勝訴の喜びとお礼
郭貴勲

勝訴の喜びとお礼

郭貴勲

支援の皆様

 一九九八年一〇月一日の提訴から今月五日の大阪高裁の判決まで足かけ五年、満四年二ヶ月の間、本当にご苦労さまでした。厚くお礼を申し上げます。
 裁判を始めた当初は、勝っても負けても運動として裁判を始めるのだとの軽い心境でしたが、一審で私たちの主張が全面的に認められた後には、何か在外被爆者たちに光が射したものと思いましたが、それが日本政府の悪智恵で、全く徒労と化した後の心境は、虚像を追ったのではないかとも思いました。
 それで、大阪高裁では是非とも勝たねばならないど思うと、あせる心境での毎日でした。もし負ければ暗澹たるもので、在外被爆者はみんな死を待つほか道はありませんでした。
 在外被爆者に幸い、予想外の勝利、改めて在外被爆者に光が射したような心境です。
 これから日本政府に上告を断念させ、一日も早く高齢の在外被爆者にも日本国内の被爆者と同等の権利を認められるように、尽力しようではありませんか。
 今までも筆舌に尽くせない皆様のご協力に深々と再度お礼を申し上げるとともに、最後の勝利まで頑張りましょう。

郭貴勲             
 (二〇〇二年一二月六日)
韓国原爆被害者協会   


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