韓国人被爆者が健診 手帳取得や切り替え

(中国新聞 2001年4月17日より)

 韓国・大邱市の韓国原爆被害者協会慶北支部の会員たちが十六日、広島市で被爆者健康手帳を取得し、健康診断を受けた。

 被爆者二十三人の同支部の訪問団は、浄土真宗本願寺派安芸教区の招きで十日に来日した。十一人が新規に手帳申請。十二人が前回の来日時に取得し、出国で効力を失った手帳の切り替えを申請した。この日は市役所の窓口で、残っていた新規申請の五人が手帳を受け取り、全員が手続きを終えた。

 西区南観音町で被爆した李基煥さん(71)は「韓国では仕事もなく、生活に苦労している被爆者が多い」と在韓被爆者の援護を訴えていた。訪問団は十八日に帰国する。

 慶北支部の会員は一九九一年から、手帳取得や健康診断のため広島市を訪れ、延べ四百三十人が手帳を取得している。


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